還暦ルーキー、プロゴルファー古市忠夫

ラウンド前と後には必ずホールへ向かって深々とお辞儀をし、ゴルフができることに感謝する姿が印象的な古市忠夫が、プロゴルファーを目指したのは運命的なものでした。
彼は1940年生まれ、兵庫県神戸市の出身で、大学を卒業後、地元の神戸市長田区の商店街でカメラ店を経営していました。
人生が変わったのは1995年の冬です。

1月に阪神淡路大震災が発生し、カメラ店と自宅のあった長田区の商店街が全焼してしまいます。
家族と本人は幸い無事でしたが、全ての財産を失いました。

しかし、たまたま少し離れた場所に置いてあった車のトランクにゴルフバックだけが無傷で残っていて、ゴルフで生きていくように言われたように感じたと語っています。

その時すでに54歳になっていました。
地元消防団の副団長や自治会長も兼務していて、震災直後の復旧のために活動する多忙な日々の中で、年齢的にも時間的にもプロゴルファーを目指すには困難な状況でした。

しかし、ゴルフに対する情熱は湧きあがり、翌年の1996年、地元の所属するゴルフクラブで10回目のクラブチャンピオンになります。
さらに、1997年にはシニア認定プロに、2000年にはついに59歳11ヶ月でプロテストに合格しました。

これは、史上2番目の高年齢での合格です。
そして、プロ転向後もその快進撃は続き、2002年のプロ初優勝を皮切りに、すでに8勝をあげています。
還暦のルーキー古市忠夫は、頑張れることへの感謝の気持ちが奇跡を起こしてくれると語っています。

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カテゴリー:男子プロ

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